ソーシャルで町づくり 

「武雄温泉」で有名な九州の温泉町、佐賀県武雄市はフェイスブックを使った新たな町づくりに乗り出した。 SNSをマーケティングに生かしたい企業の担当者や全国各地の市町村職員が頻繁に視察に訪れる注目のプロジェクト。武雄市の取り組みとは? 武雄市は2011年4月に「つながる部フェイスブック係」を設立。 8月には市の公式ホームページをフェイスブックに完全移行し、住民参加を促している。ICT寺子屋はこうした行政の動きと並行して、ITの知識が乏しい高齢者に学ぶ場を提供する。 現在、5万人いる市民のうち、約2万人が市のフェイスブックに参加しているという。他の仕事と兼務するフェイスブック係の8人の職員が随時、さまざまな市の情報をフェイスブック上で更新する。 フェイスブック活用による効果の1つが防災機能の強化だ。 市では昨年、フェイスブックやツイッターを使った防災訓練を実施。 職員同士が電話や無線で情報をやりとりするのとは大きく異なり、 SNSなら市の各地で起こっている災害状況について一度に大勢が共有できることが分かったという。 情報の見える化が進み、情報共有のタイムラグが少なくとも5分は縮まったという。 例えば、大雨などで道路や河川の状況に影響があった場合、現場に向かった職員が撮影した写真をその場でフェイスブックにアップすれば、市民はリアルタイムに被災状況が把握できる。 さらに地域の過疎化の歯止めにも役立てる狙いがある。フェイスブック係と同様、つながる部の中にある「お結び課」は地域に住む、結婚を望む独身男女の橋渡しが仕事だ。こうした市民にはフェイスブック内でそれぞれの日常の情報を共有してもらい、仲を深めてもらえると見る。